囲碁の第34期名人戦7番勝負、5冠王(名人、十段、天元、王座、碁聖)の張栩名人に、井山裕太八段が挑んだ。そして、第5局が昨日から行われ、挑戦者の井山八段が勝ち、通算成績4勝1敗でタイトル奪取。
史上最年少名人になるとともに、初の平成生まれの名人を獲得した。
井山八段は平成元年生まれの20歳。日本棋院関西総本部に所属。昨年も名人戦の挑戦者になったが、3勝4敗で惜敗。2期連続挑戦で、タイトルを奪取した。
日本囲碁界にとって快挙であり、世界タイトルを狙える日本人棋士が現れたのは明るい。
(張栩は台湾出身。日本棋院東京本院の棋士で、もっとも活躍している棋士)
ただ・・・
世界を見ると、韓国では10代で12冠王に輝いた棋士もいるし、中国でも10代でタイトルを取ることはそんなに珍しくない。
そして、世界戦では日本は韓国、中国に抜かれている。
やはり、普及率の差かもしれない。日本では、囲碁といえば年寄りがやるものというイメージが強いが、海外ではむしろ若い人しかしない。国際化の波が急ピッチですすんでいるのに、日本がもっとも普及に遅れているのは残念ではある。
将棋の羽生善治名人のような棋士が出てくれば、もう少し関心を持ってもらえると思うが・・・井山八段は果たしてどうなるか?
活躍を期待したい。
2009年10月15日
史上最年少−平成生まれの囲碁名人誕生
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