第68代横綱・朝青龍が2月4日、突然の引退となった。
先月、暴力事件を起こし(実際どうなのかは分からんが)たことで混乱を起こし、理事会から引退勧告が出る前に高砂親方とともに引退発表となった。
朝青龍(本名:ドルゴルスレン・ダグワノルジ)は、明徳義塾高校へ留学。高砂親方(元大関・朝潮)にスカウトされて角界入り。抜群の成績を上げ、2003年に横綱昇進。2005年には6場所すべて優勝する大記録を打ち立てた。
優勝回数は25回で歴代3位。通算成績は669勝173敗76休。
個人的には朝青龍の相撲は好きだった。角界でも大きな体格ではなかったのに強いし、上手かった。だが、横綱としての「心」「技」「体」のうち、「心」の部分が常に問題視され、騒動が絶えなかった。
2003年には、当時小結の旭鷲山にマゲをつかむ反則負けを犯し、さらにケンカに発展する騒動を起こした。
2007年には、休場中にもかかわらず、モンゴルでサッカーをしたことで2場所出場停止処分になった。
暴力事件は、昨年にも大阪で起こしたとの噂もあり、”横綱の品格”が常に問われていた。
今回の件に関しても、事件発覚後にマネージャーが被害者として報告。ところが、その後、被害者が知人で1ヶ月の重傷だった。さらに、示談が成立していないのに示談が成立とされ、高砂親方もあやふやな態度をとり続けた。
そして、ついには示談が成立したことになっているのに”実際には殴っていない”と意味不明な見解。そして、昨日になって被害者が日本相撲協会に寛大な措置を願う文書を送るなど、よく分からない事態が続く。
これまで、寛大というか“ヒール横綱”で人気の高い稼ぎ頭の朝青龍をかばい続けてきた日本相撲協会と横綱審議委員会もついに、限界が来たようで「引退勧告書」作成に至った。
引退は正直、残念ですが、ここまできたら同情のしようがないですね。
反省して、横綱として相撲に邁進して欲しい・・・とは、言えないですね。
それより、これで終わりにして欲しくないですね。
彼を指導してきた高砂親方の責任もあるでしょう。引退会見で、なんであんな他人事のような態度でいられるのか?
周囲がもっときちんと教育、指導していればこんなことにならなかったかもしれない。日本人とか外国人とか関係ない。
朝青龍が「心」(横綱の品格)の面で欠けていたのが腑に落ちたような気がした。
良くも悪くも、朝青龍が相撲界に貢献したことは事実だと思う。
お疲れ様でした。